イタリア、ウイルス対策の新規制に反発で警官隊と衝突

イタリアで26日、新型コロナウイルス対策の新たな規制に反発した人々による暴力的な抗議行動が、各地で発生した。政府は感染流行の第2波を抑えるため、この日から飲食店などの夜間営業を禁じた。 抗議行動者らと警察当局の衝突は、イタリアのいくつかの主要都市で報告されている。 トリノ中心部では、新規制が発効した午後6時を回ると、グッチなど複数の高級品店が、通りにあふれ出た群衆に荒らされた。当局者らに火炎瓶を投げつけた抗議者もいた。 ロイター通信によると、デモ参加者らは大型の爆竹を鳴らし、発煙筒に火をつけて色のついた煙を振りまいた。暴動鎮圧用の装備をつけた警官隊は、催涙ガスで応じた。 一方、ミラノ中心部では、「自由、自由、自由!」と唱える群衆と警官隊が衝突した。同市があるロンバルディア州は、新型ウイルスの影響が特に大きい。 当局は抗議行動者を追い払うため、催涙ガスを使用した。